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【30代からの海外留学】出発前に知っておくべきメリット・デメリット。

いつか語学留学してみたいと思っていたけど、がむしゃらに仕事を頑張っていたら気付いたときにはすでに30歳を超えていた・・・

今なら資金にも余裕があるけど、30歳を超えると海外留学はもう諦めるしかないかな?

そんな風に考えている方、いませんか?年齢が上がれば上がるほど、留学など新しいことに挑戦するというハードルは上がってしまうように感じますが、実際のところはどうなのでしょうか。

今回は実際に30代で語学留学を経験した私が、30代の留学のメリット・デメリットについてお話します。

私が身をもって感じたメリット・デメリット

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

カナダ、オーストラリアでのワーホリを終えて帰国したとき、私の年齢はすでに32歳でした。ワーホリに出発したときは、迫る30歳というワーホリの年齢制限に焦り、先のことなど何も考えず勢いだけで日本を離れましたが、ワーホリを終えて改めて今後について考えてみると、大きな不安がよぎったのは事実です。

結局私は、語学留学という名目で再度オーストラリアに戻ってきて現在に至りますが、今さらながら30歳を超えてからの留学のメリットやデメリットについて考えてみます。

メリット

まず、私が実際に感じた、ある程度日本で社会人経験を積んでから留学に行くことのメリットです。

留学に行くなら若ければ若い方が良い、というのは事実としてありますが、30代からの留学にも良いところがあるんです!

信頼を得やすく仕事を見つけやすい

これは学生ビザ時代だけでなくワーホリのときからだったのですが、私は日本で約7年半ほど会社員として働いていた経験があったので、いざ仕事探しを始めた際に、最初の書類選考や面接などは突破しやすかったのかな、と思います。

社会人としての常識やマナーが身についているということはもちろんですが、やはり数年間正社員としての勤務経験があるということは、きちんとしている人なんだな、という印象を持ってもらいやすいようです。

実際に面接でも、「これだけの期間をきちんと企業で働いていたというのは、十分信頼できる事実」と言っていただいたこともあります。

場合によっては大胆なキャリアチェンジが可能

例えばひとつの会社で10年もしくはそれ以上働いてきた場合、その後全く違う職種への転職というのはハードルが少し高く感じてしまうかもしれません。

しかしながら、いざ思い切って海外へ渡航すると、不思議と新たなことへのチャレンジに対するハードルが下がったように感じることがあります。まあ実際すでに海外留学という大きなチャレンジに踏み出しているということもありますし、何より英語が不自由な中で仕事をつかみ取る必要があるので、どんな仕事でもやる!という必死さもあるからかもしれません。

もしかするとこれまでとは全く畑違いの仕事を運良く見つけることができるかもしれませんし、留学で自分が未経験の分野の勉強をすることは、もちろん新たなキャリア形成につながります。

実際に私は、日本では金融機関でずっと働いていましたが、どうしても好きになれず。オーストラリアにワーホリで来たときに、「正社員で働くわけではないのだから、これまで興味はあったけどやったことのない仕事に気軽に挑戦したい」と思い、当時未経験だった職種での仕事をいくつか経験することもできました。

デメリット

それでは次に私が考えるデメリットについてお話します。ここをきちんと留学前にイメージできるかが、留学を成功させる秘訣ではないかと思います。

帰国後のキャリアに不安が残る

築き上げたキャリアを捨てて留学に踏み切ることに躊躇する一番の理由が、帰国後の自身のキャリアへの不安だと思います。半年~1年以上の留学となると仕事を辞める必要があるので、そこに不安を感じるのは当然ですよね。

特別な資格を持っていて、帰国後も同じ職種への就職が問題なく行えるというなら話は別ですが、大部分の人は、自身のこれまでのキャリアが一旦ストップもしくは白紙に戻ってしまうことに不安を感じると思います。希望する留学期間にもよりますが、ブランクが長くなればなるほど、日本での再就職は厳しくなる傾向にあります。

また、帰国後に英語を活かした仕事に就きたいと考えている場合も注意が必要で、帰国していざ就職活動を開始したときに、実際にはビジネスレベルに必要な英語力に達していなかったりすると、なかなか思い描いたようなキャリアチェンジを図れない場合も多いのではないかと思います。

留学先での仕事がイメージと違う

これまで日本でバリバリ働いてきた自分が、留学先で日本食レストランで働いている姿を想像できますか?私も含めて周りの友達は、カナダにしろオーストラリアにしろ、日本食レストランで仕事を得るケースがとても多かったように思います。

理由はもちろん自身の語学力。私が初めて海外渡航を果たした直後の英語力は日常会話もままならないような状態だったので、とてもじゃないけどローカルの人たちと一緒に働くということは無理でした。そうなると、必然的に日本人コミュニティの中で仕事を探し、日本語で働ける環境である日本食レストランへとたどり着くわけです。

同じレストランでもウエイトレスとして働くのであれば日常会話程度の語学力は必要になりますが、キッチン内で働くとなると、同僚もほぼ日本人である場合が多く、ほとんど英語を使う機会はありません。そして日本語で仕事ができる環境に居心地の良さを感じてしまい、英語力が伸び悩んでしまったのは私です・・・。

海外でどれだけ仕事のチャンスがあるかということは、語学力に比例していると思います。たとえ日本でオフィスワークをバリバリしていたとしても、英語が喋れなければ英語圏で同種の仕事に就くことは非常に難しいと言えます。

>>>【海外で働く】英語が話せなくても大丈夫!私が経験した英語ほぼ不要の仕事とは?

私が失敗したこと

DanaTentisによるPixabayからの画像

学生ビザを検討していたとき、もしくは語学学校のコースを修了するときに、語学学校修了後の進路について、きちんと考えておくべきだったなと今更ながら思います。

ワーキングホリデー後学生ビザの取得を検討していた際、私は新たな資格取得などは全く考えておらず、結局単に英語力の向上のみを目的としてオーストラリアに戻ってきました。合計約1年半ほど語学学校に通いましたが、ビジネスレベルの英語は到底使えませんし、語学学校に通っただけなので特に新たな資格を取得したわけでもありません。

日常会話程度の英語はできますが、仕事で活かせるほどのレベルだとはとても思えません。

上記のように、私は当時帰国後の自分のキャリアなどは一切考えず、勢いだけで日本を飛び出してしまったので、仮にこれから日本に帰国して仕事をするとなると、就職活動はかなり難航するのではないかと思います。

日本で約7年以上の社会人経験があるとはいえ、特に資格が必要な仕事でもなく、要は誰にでもできる仕事だったので、単に年だけ取って戻ってきた私が元の職種に戻るのもかなり難しいでしょう。

このような現実を突きつけられると、お金と時間が余分にかかったとしてもきちんと計画を立てて資格取得まで頑張っておくべきだったな、と後悔しています。

留学経験を失敗と思わせないために意識すること

30代からの海外留学は、帰国後のキャリアまで見据えて出発前にしっかり計画を立てることが大切です。個人的には英語力を伸ばすための語学留学のみではなく、最終的に専門学校や大学に行って資格取得を目指すことをお勧めします。

あわよくば、学校修了・卒業後も現地に残り数年間の就労経験を積むことができれば、日本に帰国するにしてもそのまま現地に残るにしてもその後の就職に有利になることは間違いないでしょう。

いくつになっても留学に遅すぎるということはありませんが、先のことを考えると20代の頃よりも時間が限られている分、生産性に富んだ有意義な留学経験にしたいですね。

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